最近、DXの相談が増えてきました。

相談者

DX意味わからん。結局、何をすべきなの?

こういう漠然とした質問や相談を多くいただきます。スウェーデンの教授が提唱した定義とか、経済産業省のDX推進ガイドラインの定義を書くと…難しくなるので、経験を踏まえてわかりやすくザックリと解説します。

結局、IT活用したらOK

本や雑誌、ニュース記事で「DX」というキーワードを見かけることが急に増えました。要は流行語と化しています。それに伴って、DXに関する相談やDXに関連するセミナーの依頼も増えてきているわけですが…

「DX」はパワーワード過ぎるから、私はほとんど言わない。

「DX」「デジタルトランスフォーメーション」って言うと何かかっこいいイメージがありますし、概念的なキーワードなので何となくのイメージを共有するには良いです。

が!、実際の現場では、漠然としててわかりにくい。だから、話すときにDXというワードは使わないようにしています。(この記事では書いてますけど…)

  • もっと精度高く、素早く情報を処理できないか?
  • 情報をもっと広く、深く伝達できないか?
  • もっと便利にできないか?

このようなことは昔から考えて取り組んでいるし、今も追求し続けています。追求していくと、結局「変化への対応」が重要になり、それが最近DXと呼ばれている。…というイメージです。

私にとっては、昔も今もIT活用。

DXというキーワードは、昔にあったO2O(バーチャルとリアルの融合)、IoT(モノのインターネット)、FinTech(金融×IT技術)とかと同じ概念的なバズワードだと認識してます。

DXの時代だから何々しないといけない…というのではなく、デジタルが当たり前の世の中になっているので、ITを活用しようね。とただそれだけのことなのかなと。

もちろん、DXの概念を理解しておくことは大切ですよ

ITを活用して生産性を高め続けているか?

DX時代に何をしたらよいのか?…「ITを活用して生産性を高め続けているか?」これに尽きると思います。

社内の身近なところからチェックしてみましょう。代表的な課題箇所は以下の3つ。

①そもそもアナログ経営(運営)のまま

IT化に遅れている企業ってやっぱり未だに多いです。オフィスでパソコンを使っているのですが、社内の業務を見ると紙、手書き、電話、FAX…などアナログのオンパレードなところも少なくありません。アナログの良さもあるので全否定はしませんが、労働生産性を上げることは難しいかも…

②昔にシステム化して放置されている

システムは導入されているけど古くて業務効率が悪い、あるいは、立派なシステムは導入されているけど社内のパソコンのスペックが低く遅すぎて効率化悪い…こういう現場もよく見かけます。導入から3年以上経過すると時代遅れになっているケースもあるので、定期的に社外の人に意見をもらうとよいかも…

③従業員が使いこなしていない。

最新のシステムが導入されているけど、従業員が使っていなかったり、使いこなせていなかったりして実は生産性が上がっていないというケースも多々あります。どれだけ便利なツールを導入しても、使われなければ能力を発揮できないので…従業員への周知徹底とフォローは大切です。

ITを活用して改善すべきところは身近にある

大企業、中小企業、零細企業…いろいろな会社を支援させていただいてますが、こういう基本的な対応が遅れているところがほとんどです。

「DXだから..」と気張って新しい施策を模索しなくても、今の社内の仕組みやシステムで「何か改善点はないか?」と見渡してみると、手をつけるべき箇所がわかったりします。

そして、手をつける箇所を決めたら、

  • 経営者自身がDXの概念を理解してビジョンを持つ
  • 開発会社に任せっきりにせず、自社で要件を定義する
  • 改修しやすい設計にする
  • クラウドなど変化に対応しやすいインフラを使う

と、今後も変化に追従しやすくなるように、改善をしていきましょう。

この改善プロジェクトの進行・管理がとっても難しいのさ。