最近、DX(デジタルトランスフォーメーション)の相談を受けることが多くなり、

  • DX化とデジタル化の違いは?
  • DX化とIT化の違いは?

と質問をよくいただきます。スウェーデンの教授が提唱した定義とか、経済産業省のDX推進ガイドラインの定義を書くと…難しくなるので、開発の実体験を交えて具体的に解説します。

DXとデジタル化の違い

「DXとデジタルの違い」「DXとIT化の違い」これは広義では同じです。しかし「変化への対応を前提とするか、しないか」ココが大きな、大きな違いです。Digital Transformationの「トランスフォーメーション」は、変形とか変化という意味だから何となくわかると思います。

では、「変化への対応」はどういうことか、DXとは言えない例を3つ挙げます。

DXとは言えない例

  • 何かをIT化したくて開発会社に丸投げでシステムを開発してもらう。これではIT化できても、その後の変化には対応できません。
  • AI を使って何かやれ…と、経営者に明確なビジョンがないのに、AI(人工知能)が注目されているからと部下に丸投げして考えさせる。経営者がこれでは、AIの何かができたとしても変化への対応はできません。
  • IT化のために大規模予算を準備して、独自システムでどんどん開発をしている。一見DXっぽくみえますが、独自の仕組みで開発し続けると、その後の改修費用が膨れ、変化への対応が遅くなります。(レガシーシステム)

今でもよく見かけるITの開発現場です。。「DXだ! DXだ! 」と言いながら、昔ながらの開発をしている企業もたくさんあるから恐ろしい…。

変化に追従していくためには

  • 経営者自身がDXの概念を理解してビジョンを持つ
  • 開発会社に任せっきりにせず、自社で要件を定義する
  • 改修しやすい設計にする
  • クラウドなど変化に対応しやすいインフラを使う

こうしたことが必要になります。サラッと4つ挙げてますが、こういうIT開発をしているところは本当に稀です。DXが流行しているから…ではなく、ITの進化についていくにはこうした概念を念頭に仕事をしないといけないと思っているのですが、自分は「専門ではないから」「エンジニアではないから」と逃げる方が多い。

これまで支援をしてきた経験上、そういうプロジェクトはほぼ確実にDX化では失敗しています。

DX化を推進の成功の秘訣

ITの開発を経験してきた立場からすると、ディープラーニングを使う、クラウドを使う、スマホアプリを使う、ビッグデータを使う…こうした技術を使うことは難しくありません。お金と時間がかかるけど、新しい技術を使ってトライ&エラーするのは楽しいですから。

DX化を推進の成功の秘訣は、「非エンジニアの方も、ITに興味を持ってもらって、ITの勉強しながら、依頼主の主導で、各部署がオーナーシップをもってもらいながら、一緒に開発する。」これができるかどうか。

結局、自身を含め、みんなのITリテラシーを高めていかないと、変化に追従できないんですよね。