近年、人工知能(AI)技術の急速な発展が見られ、それに伴い社会全体に大きな影響がもたらされています。この変化を受けて、数々の社会的課題が明らかになってきました。
本記事では、AI時代における社会的課題について、①雇用構造の変化、②教育制度の改革、そして③倫理的な配慮と法規制について、まとめました。
①雇用構造の変化
AI技術の進展により、効率化や自動化が進行し、多くの職種で働く方法や求められるスキルが変わりつつあります。この結果として、雇用構造が大幅に変化することが予測されています。
コンサルティングなど不要になりそうで…私自身の将来も危惧しています。
AIの発展に伴って、「雇用機会の維持」が社会的な課題になりそうですが、AIを活用したら精度高く安価にできる仕事を、わざわざ人間に依頼するとは思えません。
世界からみると、日本の生産性は低いといわれています。それに加えて、今後海外の企業がAIをバンバン使って生産性を高めてくると、日本の生産性は相対的にさらに下がることになり、会社の競争力が低下して、廃業に追い込まれかねません。
行政は、新しい技術を活用した新たな産業や職種の創出に注力することで、雇用機会を創出することを支援してくれそうです。が、国が何とかしてくれるではダメで…AI時代には、何がどう変わるのか、企業側も求職者側も十分に勉強して先手を打っていく必要があります。
②教育制度の改革
AI時代に適応するためには、教育制度の改革が不可欠になります。先生側も生徒側も。
先生側は、誰が何を教えるか。生徒側は、何を学び、AIをどう活用するのか。
例えば、大規模言語モデルのChatGPTに「●●をテーマにしてレポートを1000文字で書いて」「●●の読書感想文を2000文字で書いて」と入力したら、それっぽい文章をわずか数分で書いてくれます。
現時点ではAIが作成した文章は、まだ少し違和感はあります。でも、パッと読んだだけではAIが書いたのか人間が書いたのか判別がつきません。AIはどんどん発展しているので、近い将来全く違和感のない高精度な文章を簡単に作成するようになるでしょう。
こうした流れを受けて教育ではAIを禁止すべきという意見も出てくると思いますが、そんなことをしていたらAI時代に取り残される可能性があります。したがって、AIを活用する方法など教育機会の拡大と新たな技術やスキルを習得できる環境の整備が求められます。
また、社会が急激に変化する現代では、義務教育までなど一度の教育だけでは十分ではなくなってきていると思います。20代になっても、30代、40代、50代…終身にわたって新たな知識やスキルを習得できる環境の整備が必要になってくると思います。
③倫理的な配慮と法規制
AI技術の導入に伴い、AIによって創作された著作権など知的財産権は既に問題になっていますが、そのほかにも、プライバシーや個人情報保護、データ利用に関する倫理的な問題が浮上しています。
完全自動運転の車が事故をしたら、一体誰の責任?…のような難しい問題が多々でてくることになりますね。
AIを活用しなければ諸外国に遅れをとるし、AI活用すると権利や倫理的な問題が続々と噴出してくるし…で複雑な世の中になりそうです。
企業や政府は、これらの問題に対処するために、適切なガイドラインや法規制を整備することが求められます。企業はAI技術の適切な利用を確保するために、倫理委員会を設置することが推奨されると思います。
結論
AIの発展に伴って、雇用構造の変化、教育制度の改革、倫理的な配慮と法規制…様々な社会問題がでてきそうです。AI(人工知能)が実態生活に影響を与えるのはもう少し先かな?と思ってましたが、ChatGPTの爆発的な普及によって一気に早まったのかもしれません。
この先どのようになるかわかりませんが、私自身はChatGPTなど人工知能を積極的に使って、知識を広げ、理解を深めておこうと思います。